考古の会

大田区の、旧石器・縄文・弥生・古墳時代の石器や土器・玉類・人骨・獣骨などの考古発掘資料を、学芸員の指導のもとに、実物に触れて整理、記録しながら、楽しく学んでいます。

 

 

 

最古の石器とハンドアックス ー デザインの始まり

 

                         小林幸治

 

 

 

1月26日(金)考古の見学会があり、林正之学芸員に引率のもと、東京大学本郷キャンパスにある、総合研究博物館に行って来ました。

 

 

 

260万年前の世界最古の石器、175万年前の最古のデザインされた石器、16万年前の出アフリカを成し遂げたホモ・サピエンスの石器などの現物が、初めて日本にやって来て、その時代の頭蓋骨(こちらはレプリカ)と一緒に展示してあるのです。

 

温もりも感じられ、とても感動しました。

 

 

 

博物館を出てからは林学芸員の母校である校内を色々とご説明いただき、古い研究室なども見学させて頂きました。

 

その後、学食に入り皆で昼食を取りました。種類も色々とあり、安くて中々美味しかったです。

 

昼食後にも少し校内を散策しました。

 

安田講堂の前には、ドナルド・ダックの雪だるまが鎮座し、三四郎池には薄氷が張っていて、滅多にみられない景観が楽しめました。

 

 

 

東京大学を出てから本郷界隈を歩き、文京ふるさと歴史館・東京都水道歴史館などを見学して廻りました。

 

 

 

その後お茶の水駅から電車に乗り東京駅に移動しました。東京駅の隣にあるKITTE(旧東京中央郵便局)2F・3Fにあるインターメディアテクという名の博物館を見学しました。

 

インターメディアテクは日本郵便と東京大学総合研究博物館の恊働による無料の学術文化総合ミュージアムで、日本では見られないような素晴らしい空間造りになっています。

 

 

 

こちらは〈デザインの始まり 最古の石器と握斧へ〉と言う展示名になっていました。

 

東京大学博物館で開催していた〈 最古の石器とハンドアックス ー デザインの始まり〉はもう終了してしまいましたが、エチオピアから日本に来た一番美しい石器類は、点数は少ないですが、このインターメディアテクという名の博物館で4月8日まで展示しているのです。

 

形を整える為に、表側と裏側とを丁寧に加工してあり、使いやすさと美しさを意識した、正にデザインされた道具である事を感じさせる、すばらしい石器でした。

 

 

 

ここにある画像は、すべて東京大学で撮影した写真です。一番美しい石器類はインターメディアテクで展示してありますが、撮影禁止でしたので画像はありません。興味のある方は、直接ご覧になり想いを馳せて下さい。

 

260万年前の世界最古の石器

175万年前の最古のデザインされた石器

16万年前の出アフリカを成し遂げた

ホモ・サピエンスの石器

安田講堂の前

ドナルドダックの雪だるま

薄氷の張った三四郎池