江戸時代の政治・社会・文化の基本を博物館の学芸員とともに学んでいます。
また、折に触れてNHK大河ドラマ関連の話題提供や博物館・史跡見学もあります。
史料の読み解きから歴史を再構築する歴史学の醍醐味を体験できる学習会です。
江戸旅の会メモー58 07-5
参加者:築地 一宮 星名 林 石井 鈴木史 鈴木宏 秋江 田ノ倉 小宮
佐藤つ 原 原田 松田 小山 高津 小林 西野 木部 朏 落合 21名
日 時:平成29年5月18日 博物館会議室 10時~≒12時
講 師:築地学芸員
配布資料 「北区西ヶ原二丁目を歩く史跡見学」事前学習資料A3×2
「 〃 」タイムテーブル+飛鳥山ご案内図A3×1
◆まとめも築地学芸員によるものです。
1.6月1日実施予定の見学会「北区西ヶ原ニ丁目を歩く史跡見学」の事前学習を行う。
①城官寺・山川城官一族墓碑群
平塚山安楽院城官寺は真言宗豊山派の寺院。当初は安楽寺と称していたが、江戸時代に山川城官によって再興され、寺名を改めた。本尊は阿弥陀如来像。
山川貞久(城官)は、慶長16年(1611)に家光の近習となり、特技の鍼術で家光の病を治し、これを契機として平塚神社および城官寺を再興。墓域には山川城官一族の墓碑軍がある。
②西ヶ原一里塚
西ヶ原一里塚は、日光御成道の2番目の一里塚。
現在の本郷通りには旧道を挟んで一対の塚が現存しており、これは旧位置に保存されている都内で唯一のもの。
中州状になった南側の塚には、大正5年に建立された「二本榎保存之碑」が所在。
題字は徳川家達。碑文は、西ヶ原一里塚が保存されるに至った経緯などが記されている。
③飛鳥山公園の整備
飛鳥山は上野から北に続く武蔵野台地崖線に位置。江戸幕府8代将軍徳川吉宗が鷹狩りで当地を訪れた際、紀州飛鳥明神と縁深い飛鳥山に特別の愛着を持ち、享保5年(1720)に270本、翌年にはさらに1000本の桜を植えた。以降、江戸の名所として飛鳥山が浮世絵や名所記に描かれるようになる。
明治6年(1873)芝・上野・淺草・深川とともに日本で最初の公園に指定される。現在の公園の形に整えられたのは、昭和40年(1965)以降のこと。
④旧渋沢家飛鳥山邸
旧渋沢家飛鳥山邸は、渋沢栄一が明治34年(1901)から昭和6年(1931)に亡くなるまでの30年余りを過ごした邸宅跡。邸内にあった本邸や茶室などの建物は昭和20年の空襲で焼失。晩香蘆と青淵文庫の2棟が現存するのみ。両者は近代建築物として国指定重要文化財となる。
2.東照大権現像(徳川記念財団所蔵)に記された天海署名の賛について解説を加えた。
「北区西ヶ原ニ丁目を歩く史跡見学」のご案内
日 程:6月1日(木) ※雨天決行
集 合:京浜東北線「上中里」駅 改札口前 午前9時45分
出 発:午前10時00分
※参加希望者は、5月18日江戸旅の会で配布の「北区西ヶ原ニ丁目を歩く史跡見学」事前学習資料を当日ご持参下さい。地図の会の方は、5月4日に配布の平塚城跡関係資料もご持参願います。